α, α, α, ω-Tetrachloroalkane から誘導されるスルフィド類の化学構造とイネいもち病防除効果
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概要
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α, α, α, ω-テトラクロロアルカンおよびα, α, ω-トリクロロアルケンのω-位の塩素原子を置換して合成した各種のスルフィド体(〔I〕および〔II〕)の化学構造とイネいもち病防除効果との関係について検討した.R-S-CH_2(CH_2CH_2)_<n-1>CH_2CCl_3〔I〕R'-S-CH_2(CH_2CH_2)_<n-1>CH=CCl_2〔II〕その結果, 〔I〕のタイプの化合物はほとんど効果を示さず, 〔II〕の系統の化合物の中に高い防除効果を示すものが多数見いだされた.〔II〕でもR'がアルキル基の場合は, とくに治療効果が低く, ベンゼン環を含むスルフィド体が有効であり, 中でもR'が4-クロロフェニル基, 4-メチルフェニル基および4-メトキシフェニル基の場合が高い効果を示した.予防, 治療効果とも高い化合物として, 4-クロロフェニル, 7, 7-ジクロロヘプテン-1-イルスルフィド〔III〕が選抜された.[chemical formula]
- 日本農薬学会の論文
- 1979-11-20
著者
-
川田 晴郷
クミアイ化学
-
杉山 弘成
クミアイ化学
-
千代丸 功
クミアイ化学生科研
-
杉山 弘成
クミアイ化学工業(株)化学研究所
-
川田 晴郷
クミアイ化学工業株式会社生物科学研究所
-
千代丸 功
クミアイ化学
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