公差が指示された組立品の配位空間を用いた位置姿勢の曖昧さの解析
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概要
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本論文では, 公差に起因する組立品の位置姿勢の曖昧さを, 配位空間を用いて解析する新しい手法を説明した.この手法は, 公差が指示された2部品の配位空間中で, 公差が許容する実部品が非相貫条件, 接触条件, 最適化条件を満足し得る部分空間を算出することで公差解析をおこなう.公差に起因する位置姿勢の変動は, ごく微小と考えられる.この性質を利用して, 組立てられた二つの多面体部品の相対的な位置姿勢の変動範囲を, 線形不等式の解の積集合が定める幾つかの凸領域の和として算出する手法を開発した.また手法の有効性を検証するために, 2次元多角形からなる組立品の公差解析をおこなうプログラムを作成し, 計算実験をおこなった.現在3次元多面体からなる組立品の, 公差解析をおこなうプログラムを作成中である.また曲面を含む組立品を解析するために, 手法の拡張を検討している.本研究は, 科学研究費補助金基盤研究 (C) 課題番号08650307を受けておこなわれた.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1997-08-05
著者
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