幽門部潰瘍の臨床・病理学的所見と外科的治療
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概要
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幽門部潰瘍切除症例90例を対象として, 臨床・病理学的所見および手術方針について検討した. 頻度は全消化性潰瘍手術症例の15.1%であった. 2/3の症例では他領域の胃や十二指腸に潰瘍が併存していたが, 幽門部潰瘍単独症例では年齢分布が若年層に傾き, また胃酸分泌亢進例が高頻度にみられた. 臨床状では, いわゆる幽門管症候群が多数例に認められた. 潰瘍病変は過半数が径 1.0cm 未満で, UL II, III, IV のものがほぼ同頻度を占めていた. 54% の潰瘍は幽門線・十二指腸腺境界にまたがって存在し, また 18% の潰瘍は明らかに十二指腸領域内に発生していた. これらの症例に対する手術方針としては選迷切兼幽門洞切除が妥当と考えられた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1980-04-01
著者
-
島津 久明
東京大学第1外科
-
小堀 鴎一郎
東京大学第1外科
-
子堀 鴎一郎
東京大学第1外科
-
武部 嗣郎
獨協医科大学越谷病院外科
-
小堀 鴎一郎
自治医科大学 消化器一般外科
-
武部 嗣郎
東京大学第1外科
-
小西 富夫
東京大学第1外科
-
山岸 健男
東京大学第1外科
-
朝隈 貞雄
東京大学第1外科
-
井原 悠紀夫
東京大学第1外科
-
山岸 健男
関東逓信病院消化器外科
-
稲田 正男
慶應義塾大学一般・消化器外科
-
稲田 正男
東京大学第1外科
-
谷 冒尚
東京大学第1外科
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