胃癌患者における手術侵襲の免疫学的影響とその対策
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概要
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胃癌治癒切除例51例を対象とし,4群に分類し,術前,術後2週,1,3,6,12か月で免疫パラメーターを計測し手術侵襲によりどの様に推移するかを検討した.リンパ球数,PHA,ConAリンパ球幼若化反応,PPD,Su-PS皮内反応は術後2週で低下を示し,OKT4細胞比とOKT4/OKT8比はやや遅れて1〜3か月で低値を示し,侵襲の大きかった群で回復が遅れた.さらに23例を対象とし,two colorを用いたリンパ球サブセットの解析を術前,術中,術後に行った.術中よりsuppressor T細胞の増加,helper T細胞とcytotoxic T細胞の減少を認め,これらは術式や進行度に応じて推移した.また胃癌48例に対し,教室のregimenに従い術前より免疫化学療法を施行しパラメーターを観察した.術後2週に各パラメーターの低下を認めたが,進行度や侵襲の軽い群ではPHA,ConAリンパ球幼若化反応,PPD,SuPS皮内反応において,1〜3か月以降に術前値以上の上昇を認めた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1991-07-01
著者
-
加瀬 肇
東邦大学第一外科
-
小林 一雄
東邦大学第一外科
-
本田 亮一
済生会若草病院外科
-
鷲沢 尚宏
東邦大学第一外科
-
本田 亮一
東邦大学第一外科学教室
-
吉雄 敏文
東邦大学第1外科
-
柳田 謙蔵
東邦大学第1外科
-
永澤 康滋
東邦大学第一外科
-
加瀬 肇
東邦大学医学部一般・消化器外科(大森)
-
永沢 康滋
東邦大学第一外科学
-
鷲澤 尚宏
東邦大学医療センター大森病院栄養サポートチーム
-
佐藤 行彦
東邦大学第1外科
-
加瀬 肇
東邦大学第1外科学教室
-
本田 亮一
東邦大学第1外科
-
永澤 康滋
東邦大学第1外科
-
鷲沢 尚宏
東邦大学第1外科
-
小林 一雄
東邦大学第1外科
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