局所進展とリンパ節転移からみた胆嚢癌における至適切除範囲 (<特集>第49回日消外会総会シンポ1・消化器癌における至適切除範囲(胆・膵)
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概要
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進行胆嚢癌(T2以上)切除例96例の手術成績から, 進展様式(TNM分類)に応じた至適切除範囲を検討した. 胆嚢摘出術+肝床切除+肝外胆管切除術+リンパ節廓清(標準的手術)とこれに準じるもの60例, 拡大手術(肝葉切除または膵頭十二指腸手術)が36例であった. 手術死亡は1例であった. T3・T4では拡大手術がそれぞれ12/26例(46%), 18/22例(82%)を占めた. 切除断端癌陽性切除(R1)はそれぞれ9例(35%),10例(45%)であった. T2(N=48)の累積5年生存率は66%, T3(N=24)は27%, T4(N=19)は15%で, T3・T4間を除いて有意の差があった. T3・T4症例において治癒切除(R0手術)例の累積5年生存率は31%で, R1手術例の8%に比較して有意に良好であった. 長期予後をより向上させるため, T2には標準的手術を, T3・T4にはその進展に合致した拡大手術を適応し, R0手術を完遂することが必要である.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1997-10-01
著者
-
畠山 勝義
新潟大学第1外科
-
若井 俊文
新潟大学第1外科
-
黒崎 功
新潟大学第1外科
-
伊達 和俊
新潟労災病院外科
-
伊達 和俊
新潟大学第1外科
-
横山 直行
新潟大学第一外科
-
塚田 一博
新潟大学第一外科教室
-
内田 克之
新潟大学第1外科教室
-
内田 克之
新潟大学第一外科
-
横山 直行
新潟大学 大学院消化器･一般外科
-
伊達 和俊
新潟大学 消化器･一般外科
-
内田 克之
新潟大学医学部第一外科
-
塚田 一博
新潟大学第1外科
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