びびり安定限界の時系列予測法(第2報) : 適用限界について
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概要
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本報はびびり振動の発生を予測する基本的な手法, すなわち予測された加速度分散があらかじめ設定したレベルに達した時にびびり振動の発生を予測する手法の適用限界と問題点および改善された手法について報告する.びびり振動発生の徴候は周波数成分の変化であり, 2乗平均振動数による把握がより妥当であることを理論的に説明し, 騒音には徴候が必ず現れるが加速度では現れない場合もあること, 現実的なびびり振動発生点は2乗平均振動数がその最大値の83%に下がった点であることを実験的に示した.現実的なびびり振動発生点における2乗平均振動数, 分散のレベルともに実験条件により複雑に変化して, 基本的手法にはその点で適用限界があることを理論的, 実験的に示した.2乗平均振動数の変化の大きさを使えばより適用範囲の広い手法が可能で, 予測のリードタイムは徴候の長さと同じ程度まで許され, その徴候の長さは実験から0.22〜1.15sであった.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-11-05
著者
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