びびり安定限界の時系列予測法(第3報) : インプロセス予測システム
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概要
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旋削中の騒音信号の2乗平均振動数からびびり振動の発生をインプロセスで予測して簡単な回避動作を行うシステムを試作した結果と, その実用性の実験結果を報告する.本システムでは加速度信号のレベルにより切削開始点を検知して更に演算条件, 特にサンプリングレートと予測のリードタイムを選択することによりびびり振動の徴候以外での信号の変化による誤予測を防いでいる.AGCを用いたアナログ演算回路により騒音の2乗平均振動数を計算してびびり振動の徴候を把握している.試作したシステム(サンプリングレート=20Hz, 予測の最大リードタイム=0.3s)を用いて実際にインプロセス予測の実験を行った結果, びびり振動の発生が±0.1s程度の実用的な精度で予測され, 更にパルスモータで工具を制御することによりびびり振動を回避できた.本実験によりびびり振動のインプロセスでの予測制御システムの実現性が確認された.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1982-11-05
著者
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