Activation of DNA Synthesis and AP-1 by Profilin, an Aotin-Binding Protein, via Binding to a Cell Surface Receptor in Cultured Rat Mesangial Cells

元データ 2002-03-01 産業医科大学学会

概要

【目的】我々は、ヒトメサンギウム増殖性腎炎のラットモデルであるThy1腎炎のメサンギウム細胞でアクチン結合蛋白profilinが過剰発現し、その周囲の細胞外基質にprofilinが沈着、蓄積することをこれまでに報告してきた(Biochem Biophys Res Commun 222:683-687,1996、J Am Soc Nephrol 11:423-433,2000)。今回、細胞外profilinによって生じるメサンギウム細胞内シグナル伝達の活性化機序について検討した。【方法】Recombinant profilinを作成、さらにpoly-L-proline affinity columnを用い精製したbovine profilinも作成した。Affinity-purified polyclonal抗profilin抗体を作成した。培養ラットメサンギウム細胞におけるDNA合成は[3H]thymidineの取り込みで、AP-1DNA結合能はgel shift assayで、c-jun mRNAの発現はcompetitive RT-PCRで測定した。Profilin受容体をScatchard analysisで検討した。【結果】Profilinは濃度依存性にDNA合成を増加させた。これは抗profilin中和抗体により抑制された。PDGFによるDNA合成をprofilinは相加的に増加させた。Profilinはprotein kinase C依存性にAP-1 DNA結合能を増加させた。Profilinによりc-jun mRNAの発現増加を認めた。Scatchard analysisによりprofilin受容体が存在することが示唆された。【総括】Thy1腎炎でメサンギウム細胞を中心に発現が亢進するprofilinは、protein kinase C、AP-1を活性化することで細胞増殖作用を生じさせ、腎炎の進展に影響を与えている可能性が考えられた。

著者

田村 雅仁 産業医科大学第二内科
田村 雅仁 産業医科大学医学部第2内科学
田村 雅仁 産業医科大学 第二内科

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