盲・聾・養護学校の「センター的機能」の充実を考える若干の視点<特集:特別支援教育の実像>
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概要
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特別支援教育構想で示された養護学校等の「センター的機能」の充実について、四つの視点から検討した。その一つは、「センター的機能」の充実が打ち出された歴史的経緯の視点である。二つは、社会教育ないし生涯学習分野で主に主張される「開かれた学校」論の主張の視点である。三つは、社会福祉分野で基調となってきた地域福祉論の視点である。四つには、福祉施設の歴史の中で「施設の社会化」が果たした役割を問いながら、それとの関係で「センター的機能」の充実の課題を取り上げた。四つの視点を総合すると、特別支援教育構想で示された「センター的機能」の充実には、人的・物的条件整備がないという課題だけでなく、養護学校等を地域社会の中でどのように位置付けるかという課題が見えてくる。
- 全国障害者問題研究会の論文
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