Shaped ChargeによるBa発光雲の観測(g.将来計画)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part II)
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概要
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金属バリウムライナーを,shaped charge(成型爆薬)によってジェットとして超高層の大気中に射出し,電界や磁界を観測するロケット実験は,これまでイギリス,アメリカ,カナダでも行われてきたが,わが国でも新たにshaped chargeの開発を行い,近い将来昭和基地においてS-510型ロケットにより独自の観測を行う計画である.第1次開発実験ではPETN/EPON系shaped chargeを用い,ジェットの初速度4km/s,ひろがりの画角5°という結果を得た.第2次実験ではBaratol/composition B系shaped chargeを用い,初速度8,9km/s,ひろがりの画角1°という一応の目標に達した.しかしK-9M-66号機によるテスト実験結果によれば,なお開発は十分といえず,今後ライナー量を0.3モルから1.5モルに増量したうえ,ライナー全頂角も90°から30°に変更,さらにライナーの防蝕についても検討する必要がある.
- 国立極地研究所の論文
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