第18次南極地域観測隊夏隊(1976-1977)報告
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概要
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第18次南極地域観測隊の観測計画および夏期行動の概要を述べる.楠隊長以下隊員40名,4名のオブザーバー(船舶技術者2名,カメラマン1名,ベルギーからの交換科学者1名),および約500 tの物資を積載した「ふじ」は,1976年11月25日東京港を出港,147日間の全行程を終え,1977年4月20日東京港に帰った.「ふじ」は12月31目定着氷縁に着き,1月25日までに全越冬用物資を昭和基地に運んだ.基地においては電離層棟の建設や大型雪上車の組立などの設営作業が行われたほか,2月10日にはS-310 JA-2ロケットの打ち上げに成功した.一方基地周辺では,リュツォ・ホルム湾点在露岩地域での地質学・地球化学調査,基準測量が行われたほか,航空機による氷河域写真撮影,気象観測も行われた.また,みずほ観測拠点での通年観測のための要員の送り込み,および無人観測所(69°47'S, 41°34'E)の建設のための内陸旅行がなされた.船上における海洋観測などの定常観測も全行程を通じて行われた.
- 国立極地研究所の論文
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