高等学校家庭科「青年期の生き方」の学習指導に関する研究(第1報) : 家庭科と社会科における学習内容の歴史的変遷
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概要
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戦後の高等学校家庭科と社会科における「青年期の生き方」に関する学習指導の変遷と両教科の特徴を明らかにすることを目的として, 各改訂期の学習指導要領, 教科書を中心として分析した。その結果, 次のようなことが明らかとなった。1.家庭科と社会科における「青年期の生き方」の学習指導の変遷は, (1)家庭科で学習している時期, (2)社会科で学習している時期, (3)家庭科と社会科で学習している時期の3期に区分することができ, 家庭科の男女の履修形態との関連が深い。2.現在の家庭科と社会科(公民科)の「青年期の生き方」の取り扱いの視点については, 公民科では, 現代社会における青年期の課題を現代社会の特質と関連づけて総合的にとらえ, その上で主体的な生き方に関わった指導を強調している。家庭科においては, 親となるための青年期の生き方が中心で, 健康や結婚に重点がおかれている。取り扱いの領域は違うが, 主体的な生き方に関わっていくという点は類似している。家庭科において「青年期の生き方」をさらに充実, 発展させていくためには, 実践的教科という特徴を生かして, より主体的・実践的な方向でその学習指導を検討する必要がある。
- 1997-04-20
著者
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