看護相談場面のカウンセリング効果に関する研究
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概要
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本研究は, 患者の気持ちを落ち着けるなどのカウンセリング効果がどのような聞き方によってもたらされるかを明らかにするために, 糖尿病患者との継続的な看護相談面接を行った.そして, その結果をカウンセリング技法, 現象学的アプローチの面から分析検討し, 以下のことが明らかになった.1.看護相談場面で, ほとんどの患者が「十分話ができた」「自分のことをわかってもらえた」と答えていた.2.患者に何でも自由に話せる雰囲気を与え, その中で自分の問題に気づかせるような面接の進め方が重要であった.3.このためには, 聞き手が硬くならない自然な姿勢を保ち, 治療的なカウンセリング技法を上手に活用することが重要であった.4.また, 患者の生きてきた意味を理解しその中で前向きに生きていこうとしている患者を励まし, 支持することが重要であった.5.これらが総合された時には, 患者はアドバイスされなくても, 自分なりにどうやっていけばよいかが自覚できるようであった.
- 富山大学の論文
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