精神障害者の家族の心理的経過に関する研究 : 発病から入院後まで
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概要
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本研究の目的は, 精神分裂病患者の家族の発病から入院後までの心理的経過を明らかにすることである.丁県内の精神科で加療中の精神分裂病患者の親21名を対象として, 面接法を実施し, 得られたデータを質的に分析した.その結果, 以下のことが明らかになった.1)発病時の心理的反応には【困惑】【いらだち】【漠然とした不安】など8個のカテゴリーが見いだされた.2)受診時の心理的反応には【ショック】【パニック】【悲しみ】など7個のカテゴリーが見いだされた.3)入院時の心理的反応には【安心】【負い目】【同情】の3個のカテゴリーが見いだされた.4)入院後の心理的反応には【自責の気持ち】【覚悟・開き直り】【依存】など7個のカテゴリーが見いだされた.5)各時期の家族の心理的状況をよく見極めた看護介入が重要であると考えられた.
- 富山大学の論文
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