人工飼料によるニカメイチュウの累代飼育に関する研究 : 第3報 アスコルビン酸要求と幼虫体液蛋白質との関係
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概要
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ニカメイチュウはアスコルビン酸を加えた合成食餌によって累代的飼育が可能であるが(釜野1964),本報告では,この餌で飼育された幼虫の体液蛋白質の面から見ても,正常であることを寒天ゲル電気泳動法を用いて確めようとした。その結果は次の通りである。1. アスコルビン酸を加えない餌で飼育されたものは,蛋白質の各分画は著しく減少する。2. アスコルビン酸を加えると,小池の分類のG1分画量は次第に増加してくる。この現象は,雌成虫の生殖能力の増大と平行している。3. 電気泳動法による体液蛋白質の分画の検討は幼虫の生理的活力の診断法として有効な方法だと考えられる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1964-09-25
著者
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