ミカンハダニの高温変温条件における増殖率
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概要
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1) 夏季の自然温度に近い条件,あるいはそれ以上にきびしい高温変温条件でも,ミカンハダニの内的自然増加率(rm)はきわめて高く,0.207∼0.277の範囲を示した。2) 各試験区のなかでは,1日の温度範囲が27°C (16hr)∼36°C (8hr)の場合が最もハダニの生存率が低かったが,これは孵化率が約70%と低く,雌成虫の寿命が短かったためである。しかし,この場合の1日1雌当り産卵数は対照の25°C恒温区に比べてほとんど差異がなかった。3) 日中の37°C (6hr)という異常な高温条件下でもハダニはよく産卵した。4) 以上の結果から,盛夏季の高温条件がミカンハダニの増殖に対して抑制因子になることは考えられなかった。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1986-02-25
著者
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