ナナカマドキンモンホソガにみられた異常性比
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概要
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四国において新しくリンゴ加害の確認されたナナカマドキンモンホソガのうち, 高松の個体群に雌の多くなる異常性比現象が発見されたが, これは次のような性質をもっていた。1.この異常性比は雄をまったく, あるいはまれにしか産まない雌が混在するために起こるものであることが明らかになった。2.この性質は雌を通じて娘に遺伝するが, ときに突然, 正常に回復することが示された。3.以上の2点は細胞質遺伝をするショウジョウバエ類やテントウムシのSRに類似した。4.しかし異常性比形質をもった雌の産む卵数は正常のそれと変りなかったが, この結果飼育個体群では世代が進むにつれて雌の比率が増加し, この点でSRと異なっていた。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1981-11-25
著者
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