カイコの細胞質多角体病ウイルスの微細構造について
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概要
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50%庶糖クッション法により精製したCPVをネガティブ染色し,電子顕微鏡による観察を行い,以下の事実が判明した。多角体由来のCPVおよびfree CPVのいずれにも,突起先端部に直径約12nmの球形粒子(SP)が付着しており,何れも同一の大きさと形態を示した。新鮮標品からの電顕像では,大部分のCPV粒子に2∼3個のSPが付着していたが,中には6個のSPを持つCPV粒子も観察された。これらのSPは,フルオロカーボン,エーテル,DOC,トリプシンによる処理を行っても,付着数に差は認められなかった。SPを含むと考えられる共重合体が観察され,ある場合には,その先端粒子はSPと同様にCPV粒子の突起先端部に結合していた。この共重合体はSPを含む3種類の構成成分からなるhexamerあるいはそれ以上のcopolymerと考えられた。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1975-09-25
著者
-
川本 文彦
名古屋大学医学部医動物学教室
-
浅井 淳平
名古屋大学医学部第一病理学教室
-
浅井 淳平
名古屋大学
-
浅井 淳平
名古屋大第二病理
-
川本 文彦
名古屋大学農学部:(現)名古屋大学医学部
-
川瀬 茂実
名古屋大学農学部
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