ウリキンウワバの各発育ステージにおける諸行動の日周期性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
12時間明,12時間暗の光周期,恒温条件下で,ウリキンウワバの諸行動にみられる日周期性の有無位相と強度を調べた。その結果,孵化と幼虫の摂食行動には周期性が認められず,4令から最終令への脱皮には弱い,蛹化と羽化には比較的強い日周期性が観察された。蛹化と羽化の位相は逆の関係にあり,蛹化が暗期の終り付近に,羽化は明期の終りにそのピークを示した。成虫は顕著な3山型の夜間活動性を示した。雌雄共通の飛翔ピークが1日に2回,消灯後と点灯時にみられた。残るピークは消灯約7時間後に始まり,雌では3時間にわたって継続的に性フェロモンを放出,雄ではこれに同調して,しかし雌の性フェロモンの存在とは無関係に,1∼1.5時間の激しい飛翔ピークを示した。これらのリズムの生成は遺伝的に組み込まれたものである可能性が強い。
- 1975-03-25
著者
関連論文
- J302 ミツバチ女王蜂のライバル排除戦略における行動ルール
- A318 光刺激-口吻伸展反射連合学習系を利用したセイヨウミツバチ(Apis mellifera L.)の波長識別能力と残像現象の解析(一般講演)
- F305 セイヨウミツバチ(Apis mellifera L.)における光刺激-口吻伸長反射連合学習(生理学 生化学 分子生物学 毒物学・殺虫剤作用 機構・抵抗性)
- H206 ミツバチの吻伸展反射連合学習に及ぼす蜜胃の拡張情報と血糖の影響(生理・生化学)
- F206 セイヨウミツバチ(Apis mellifera. L)における光刺激-PER連合学習(動物行動学・行動生態学)
- E225 ミツバチの嗅覚学習と脳キノコ体の構造の変化 : とくに経験の影響について(行動生態学)
- J224 ミツバチは採餌対象が蜜か花粉かの認識を出巣前にダンス情報から得ている
- B22 ニホンミツバチが群の移動(逃去)に先立って踊る特異な"スロー・ダンス"(生態学・行動学)
- D306 マルハナバチ蜂蜜の特性と生成過程(生理学 生化学 発生学 遺伝学)
- J226 日齢によるミツバチ腸内マイクロフロラの変化
- E303 在来種ニホンミツバチの選抜育種と養蜂種としての利用(有用昆虫・昆虫機能)
- G223 ミツバチオス蜂における脳内ドーパミン、幼若ホルモンと繁殖の関係
- ミツバチを利用した半促成ナスの着果促進技術体系の開発 : III.ナス花香成分と餌の報酬による条件付けが訪花に及ぼす影響
- ミツバチを利用した半促成ナスの着果促進技術体系の開発 : II.栽培条件が訪花活動に及ぼす影響
- I319 ミツバチを利用した半促成ナスの着果技術の開発 : (第3報)訪花促進と栽培環境の関係
- ミツバチを利用した半促成ナスの着果促進技術体系の開発 : I.セイヨウミツバチの花粉媒介の効果
- E227 マルハナバチの活動リズムに見られる高緯度適応(行動生態学)
- G225 セイヨウミツバチ(Apis mellifera L.)の学習能力に関与する遺伝子の探索
- G205 ミツバチを利用した半促成ナスの着果技術の開発(第2報) : セイヨウミツバチの訪花特性の解明(一般講演)
- A322 ミツバチを利用した半促成ナスの着果技術の開発 : (第1報)セイヨウミツバチの訪花昆虫としての利用効果(一般講演)
- A319 ミツバチの巣仲間識別における体表脂肪酸類の役割(一般講演)
- H108 ミツバチの採餌行動に関与する情報伝達,記憶,学習の役割 : 蜜胃内容量の測定から(畜産・衛生 家屋害虫 有用昆虫)
- A309 セイヨウミツバチとニホンミツバチの採餌活動の季節性と花粉源植物の多様性(行動学・ハチ)
- C39 ニホンミツバチのスズメバチ類に対する防衛行動 : その解発因と学習の関与(行動学)
- C40 東洋ランに特異的に訪花・興奮するニホンミツバチの雄蜂(行動学)
- 250.こん虫類の摂食消長
- 242.ウリキンウワバの寄主特異性のしくみ
- 118. ウリキンウワバの夜間活動性(一般講演)
- ウリキンウワバの各発育ステージにおける諸行動の日周期性
- A311 社会寄生種チャイロスズメバチ(Vespa dybowskii Andre)とその宿主スズメバチとの比較生理生態学的研究(動物行動学 行動生態学)
- Management of Insect rests : Nuclear and Related Molecular and Genetic Techniques, Jointly organized by IAEA and FAO (1993) Int, Atomic Energy Agency, Viena, 669 pp.
- C302 マルハナバチ属の食物加工戦略(第2報)(行動学)
- J318 マルハナバチ属の食物加工戦略(行動学)
- B312 発酵糖液から発散されるスズメバチ類のカイロモン(分類学・化石昆虫・化学生態学)
- E43 オオスズメバチの配偶行動に関する研究(行動学)
- C47 オオスズメバチの配偶行動 : 行動のリリーサーとなる化学的・物理的要因(社会性昆虫)
- オオスズメバチの配偶行動--集合フェロモンと性フェロモンによる制御が判明(今日の話題)
- J33 オオスズメバチの集合フェロモンと性フェロモン(フェロモン)
- 120 ウリキンウワバのコーリング(性フェロモン放出)時刻決定機構 : とくに,L.offで始動する砂時計型反応の性質(一般講演)
- ウリキンウワバの性フェロモン放出時刻を決定する体内時計の性質(一般講演)
- 231 ウリキンウワバ性フェロモン放出時刻の決定要因
- A213 ミツバチの巣仲間識別をアッセイするためのPER(吻伸展反射)連合学習条件の検討:その2(動物行動学 行動生態学)
- 9G-07 クロマルハナバチは火星で飛べるか(OS-14(1) 生物と重力)