ミツバチを利用した半促成ナスの着果促進技術体系の開発 : II.栽培条件が訪花活動に及ぼす影響
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概要
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半促成ナス栽培におけるセイヨウミツバチの訪花活動の安定化のために,ナスの花粉量の影響を検討した.まず,ナスの花粉量が異なるハウス2棟を用い,セイヨウミツバチがナスに訪花を開始するまでの日数を比較した.その結果,花粉量の少ないハウスでは,多いハウスに比べて,訪花が遅れる傾向が認められた.次いで,セイヨウミツバチ導入時期のナスの花粉量の確保と着果安定のために,保温方法として水封マルチの利用を評価した.本保温方法では,トンネル被覆のみの保温に比べて夜間の平均気温が1〜3℃高くなり,花粉量の増加,セイヨウミツバチの訪花までの日数の短縮,ならびに花粉媒介におけるナスの優良品果率の向上に有効であることを確認した.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2007-11-25
著者
-
小野 正人
玉川大学大学院農学研究科
-
剣持 伊佐男
群馬県農業技術センター高冷地野菜研究センター:(現)群馬県農業技術センター中山間地園芸研究センター
-
剣持 伊佐男
群馬県農業技術センター
-
小野 正人
大船中央病院外科
-
小野 正人
筑波大学システム情報工学研究科
-
佐々木 正己
玉川大・農
-
宮本 雅章
群馬県農業技術センター
-
小野 正人
玉川大学学術研究所ミツバチ科学研究施設
-
佐々木 正己
玉川大学学術研究所ミツバチ科学研究施設
-
宮本 雅章
群馬県農技セ
-
佐々木 正己
玉川大学大学院農学研究科応用動物昆虫科学領域研究分野:玉川大学学術研究所ミツバチ科学研究施設
-
佐々木 正己
玉川大
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