ニカメイチュウの幼虫休眠におけるホルモン支配 : II.休眠期のアラタ体活性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヨトウムシの前蛹からとったいわゆる活性化した前胸腺を休眠幼虫に移植すると, 脳や食道下神経節の在, 不在に関係なく, アラタ体の存在するかぎり正常な蛹化は起らないでプロセテリーを生ずる。しかしアラタ体を摘除して同様処理すると休眠幼虫の蛹化は著しく促進される。これまでの実験結果から, ニカメイチュウの幼虫休眠はアラタ体の高い活性を伴う脳〜前胸腺系活力の一時的喪失ということによって特徴づけられているように考えられる。なおアラタ体は後休眠期を通じ次第にその活力を低下する。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1958-09-01
著者
関連論文
- 人工飼料によるニカメイチュウの累代飼育に関する研究 : 第4報 同系交配(Inbreeding)と循環交配(Rotational breeding)について
- 358 ツマグロヨコバイの脂肪細胞における稲萎縮病・黄萎病ウイルスの増殖(昭和39年度日本農学会大会分科会)
- 113 二, 三の生理活性物質のニカメイチュウにおける脳ホルモン様作用(昭和39年度日本農学会大会分科会)
- (71) 媒介昆虫の体内における植物ウイルスの分布 (1) : ツマグロヨコバイの脂肪細胞における稲萎縮病・黄萎病ウイルスの増殖 (ウイルス病(昭和39年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- 問題の展望(I. 害虫の生態型をめぐる諸問題, 昭和35年度日本農学会大会分科会)
- 26 ニカメイチュウ1化期の予察法 : II. 発蛾量について(昭和35年度日本農学会大会分科会)
- 欧米で会った研究者達 : その印象と最近の業績
- 1. 休眠と発蛾時期(I. ニカメイチュウの発生消長,昭和31年度日本農学会大会分科会講演要旨)
- 14. 二化螟虫の大發生機構に關する生理學的研究(1)(昭和28年日本農學會大會分科會)
- 3. 二化螟虫の休眠機構 : 特にその形態學的研究に就いて(日本應用昆蟲學會・應用動物學會合同大會講演要旨)
- 2. 二化螟虫の休眠機構 : 特にその生化學的研究に就いて(日本應用昆蟲學會・應用動物學會合同大會講演要旨)
- 生態系と農薬, 湯嶋健, 桐谷圭治, 金沢純著, 1973, A5判, 214頁, 岩波書店発行, 現代科学選書, 1,500円
- The Compound Eye of Lepidoptera, 八木誠政, 小山長雄著, (1963), 319ページ, 2,500円, 丸善発行
- Fauna Japonica : Chalcididae, Leucospididae and Podagrionidae, 土生昶申著, (1962), B5版, 232ページ, プレート1〜19(1〜8原色), 4,000円, 日本生物地理学会発行
- ファルネゾールが後休眠期ニカメイチュウの発育に及ぼす影響
- 梅谷与七郎博士のことども
- しろありの知識, 中島茂, 森八郎著, A5版, 346頁, 380円, 森林資源総合対策協議会グリーン・エージ編集室発行
- ニカメイチュウおよびサンカメイチュウ体液内における黄きょう(彊)病菌分生胞子の発芽管伸長速度について
- ニカメイチュウの幼虫休眠におけるホルモン支配 : III.休眠期および後休眠期における脳の神経分泌細胞およびアラタ体の分泌細胞に関する組織学的研究
- 3 ニカメイチュウの休眠幼虫におけるアラタ体の役割とその組織学的所見(昭和35年度日本農学会大会分科会)
- ニカメイチュウの休眠幼虫におけるアラタ体の役割とその組織学的所見(内分泌・生理)
- ニカメイチュウの幼虫休眠におけるホルモン支配 : II.休眠期のアラタ体活性
- 系統農業昆虫学, 石原保著, A5版, 480ページ, (185図), 680円, 養賢堂
- Physiological Studies on Moltinism and Voltinism in Bombyx mori, A new Hormonal Antagonistic Balance Theory on the Growth, (1957), 諸星静次郎著, A5判, 202ページ, 図版2,900円, 日本学術振興会発行, 丸善株式会社発売。
- 20 ニカメイチュウの幼虫休眠におけるアラタ体の役割(昭和33年度日本農学会大会分科会)
- ニカメイチュウのプロセテリー追記
- 昆虫学本論, 八木誠政著, A5版, 493頁, 750円, 養賢堂
- ニカメイチュウの幼虫休眠におけるホルモン支配 : I. 幼虫休眠を維持する頭部内要因について
- セジロウカおよびトビイロウンカの越冬並びに第一次発生源に関する研究, (ウンカに関する特殊調査中間報告), 病害虫発生予察資料第56号, B5版, 287頁, 農林省振興局植物防疫課
- 94 ニカメイチュウ幼虫の休眠とアラタ体の役割 (予報)(昭和32年度日本農学会大会分科会)
- ツマグロヨコバイ胚子の組織培養
- ニカメイチュウの組織培養 : I.休眠幼虫組織からの細胞移住
- ヒメトビウンカの人工摂食
- Chilo Iridescent Virusの安定性
- 3. ツマグロヨコバイ培養細胞におけるイネ萎縮病ウイルスの増殖 (C. 虫媒伝染)
- In vitroで培養されたヨコバイ細胞での植物ウイルスの増殖(予報)