生命維持のための治療を施行するうえで,心身医学的ケアが特に必要であった23歳糖尿病,心因性嘔吐症の1例(第2報) : 非言語的および言語的サポートの5年間の経過
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概要
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第1報に続き,病気や生命維持のために必要な身体的治療に対する脅威や受け容れがたさを,繰り返し嘔気・嘔吐で表現し続けた本例に対して行った5年間の心理面接の過程を報告し考察した.言語によるコミュニケーションが困難となっていた本例には,遊戯療法をはじめとする非言語的な手法を用いて,患者を侵襲することなくあるがままこ受け容れる受容的サポート(holdingし続けること)を長期にわたって続けることで,身体的治療を継続することができた.総合病院において,病気や治療に対する不安や脅威をあるがままに受容する心理的な視点やケアが,患者が身体的治療を受け容れるために有用であると考える.
- 日本心身医学会の論文
- 2003-08-01
著者
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