磁気を利用した下顎運動6自由度測定装値の試作 : その臨床応用における精度
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概要
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顎口腔系の形態や機能の研究に3次元測定装置が開発・応用され^<1〜15)>これを用いた多くの報告がある.特に下顎運動の解析には3次元的な軌跡の記録が不可欠であり, このような測定を目的とした下顎運動記録装置が用いられてきた.しかし, 小児を被験者とした際, 満足のいく装置は少ない.著者らは小児にも応用可能である磁気を利用した下顎運動6自由度測定装置の開発を行っているが, 本装値の臨床上の性能を検討するため, 咬合器上で実際の測定状態および各種下顎運動を再現し, 精度を求めたところ, 以下のような結論を得た.1.本装置による寸法における最大誤差は, 被験者に中心咬合位から最大開口運動をさせた際の切歯点移動量における3.3mmであった.2.本装置による角度における最大誤差は, 被験者に中心咬合位から最大開口運動をさせた際の矢状面における2.13°であった.3.本研究により, 本装置が実際の臨床の場で下顎運動の6自由度測定に使用できる見通しが得られた.
- 日本顎口腔機能学会の論文
- 1994-12-21
著者
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