精神発達遅滞児におけるコミュニケーション行動に視点をおいた指導実践
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概要
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筆者らは,さまざまな障害状況にある子供達との教育的な係わり合いを持つときには,子供達と係わり手である我々[以下「A」(=Assistanceを準備する側)と記す]とが, ともに生命活動の調整を自らの力で創造的に高めていくように相互に輔け合うことを,教育現場における実践研究の目標としている.すなわち,子供達とAとの係わり合いが実効あるものになるにはどうすべきかということ,またそこに生じるさまざまな滞りを解消することによって生命活動の調整の様子を明かにしていくこと,さらにそのような視点から交信(コミュニケーション)行動について考えていくことが大切であると考えている.ここでは,主に自成信号系によるコミュニケーション行動を進めているいわゆる「精神発達遅滞児」との係わり合いの経過からいくつかの状況を取り出して,Aの働きかけや本児の行動の「調整度」,「指導の目安」について検討を加えることにする.
- 熊本大学の論文
- 1992-02-29
著者
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