人は何について感謝しているか : 大学生とその親がいだく感謝の内容と相手-
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概要
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大学生100名(男10名、女90名)とその親100名(父41名、母59名)に対し、アンケートの形式で、最近「感謝に思っていること」と「その感謝の相手」並びに「そのときの年齢」を3件ずつ記載してもらった。学生の回答300個と親の回答300個の内容を35項目に分類し、さらにそれらを意味的に「支援系」と「充実系」に分類した。「支援系」感謝15項目における回答数の平均は、学生で18.3、親で11.1であり、学生の方が親よりも多くの「支援系」感謝について回答する傾向がうかがわれた。一方「充実系」感謝20項目における回答数の平均は、学生で1.3、親で6.7であり、親の方が学生よりも多くの「充実系」感謝について回答していた。同じ感謝の内容でも、その相手にについては、学生と親とで大きく異なり、学生では「友達」、「先生」などが含まれるのに対して、親ではほとんどが「家族」であった。その内容を感謝した年齢の平均は、学生においては、感謝の内容の種類によってばらつきが少ないが、親においては、感謝の内容の種類によって過去から現在まで広い幅があることが示された。
- 2004-03-01
著者
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