ケアリング概念の中範囲理論開発への検討課題 : 看護学におけるケアリングの概念分析を通して
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概要
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看護ケアの質は,日本でも近年高度に開発された医療機器による治療優先の考えから,患者のQOLを重視する考え方が見直される中で,ケア/ケアリングの概念とあいまって論議されている。看護の質とは,ケアでありケアリングでもあるともいわれ,看護婦に最も求められているものは,良質の人間的ケアである。そのためには看護実践の現象そのものであるケア/ケアリングというものの概念を明確にする必要があると思われる。しかしケアというものの性質や性格を全体的に理解するという試みは看護の中の最も挑戦しがいのある課題であり,それが完全に解明されれば,ケアは,看護の実践及び社会への貢献の質や結果を高める強力な1つの力となりうるといわれている。このことは実践科学としての看護学の中範囲理論開発にその探求が残されている課題である。これらの課題を明確にしていくため,今までに研究されているケアリングについて概念分析の検討を行った。
- 広島文化学園大学の論文
- 2000-03-25
著者
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