ピナトゥボ火山の噴火後における被災地住民の健康問題

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概要

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災害復興期における保健医療の問題の特徴を明らかにするために、フィリピン、ピナトゥボ火山噴火の被災地であるオマヤ村で、住民の健康調査を実施した。その結果、住民たちは、喘息や上気道感染症のような呼吸器疾患に多く罹患していた。村の住民たちは、薬の不足、医師の不在、一部の住民が安全な水を手に入れられいこと、トイレが未整備であることなどを村の健康問題だと考えていた。また、ラハール(火山灰)による喘息や高地に移ったことによる子供の風邪などの呼吸器疾患が、優先されるべき村の健康問題であることがわかった。れに対して、ラハールや高地での生活環境に対処するために含嗽を習慣的に実施するよう指導した。災害の復興期では、被災者たちが災害後の環境に適応できるよう支援し、災害を経験したことによって生じた新たな問題を住民たちが解決できるよう支援することが重要であると確認した。
1999-09-25

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