ピョートル・サヴィツキー『ユーラシア大陸』
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概要
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ロシア革命後ヨーロッパに亡命したロシア知識人の間で、1920-30年代に起きた思想潮流ユーラシア主義の中核的存在であったピョートル・サヴィツキー(1895-1968)の論文集『ユーラシア大陸』の書評。共産革命を無定見な西欧化の帰結として厳しく糾弾し、ロシアがヨーロッパでもアジアでもない、ユーラシア国家として再生する必要性を説いたユーラシア主義は、ソ連時代は黙殺され、ロシア国内でのサヴィツキー論集の出版は1997年の本書が初めてである。ロシア正教を基盤とするロシア=ユーラシア文化の統合、ロシアの発展における遊牧・騎馬民族の歴史的役割、地政学的視点からのユーラシア国家論などは、体制転換を遂げ、新たな国家理念を模索する現代ロシアで、幅広い読者を集めている。
- 岩手県立大学の論文
- 1999-12-31
著者
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