子どもと表現 : 《子ども》という身体
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概要
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現代における子どもたちの状況を読み解きながら、近代社会が〈子ども〉という〈風景〉を発見して以来、そのなかにどのような意味を生成しつづけてきたのかについて、具体的なテクストの検討を踏まえて考察した。特に、宮沢賢治の『注文の多い料理店』について、その表現論的検討を通して、日常の時間を異化しその日常を激しく越境していく言葉の磁場について、その意味を考察した。そして、〈子ども〉という身体を、この世界における始原の時間を生きる身体として意味付け、童話が持つ表現論的な意味と可能性も、そのような身体性そのものを子どもたちに回復させることにあると結論付けた。
- 2001-02-28
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