SIMSOC(模擬社会ゲーム)における社会の展開 : 3つの事例から
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概要
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模擬社会ゲームは,大規模で複雑なゲームであり,社会学や心理学で扱う人間行動の多様な側面が体験・観察できるといわれている。参加者は,保有資源に地域間格差のある社会で,自分の生存や集団の目標達成にむけて,他者と交渉しあいながら,個人利害と集団目標の調整,集団間の協力と競争,個人利害と社会全体の福祉とのジレンマなどの問題に直面する。このゲームは,参加者の行動選択の自由度が大きいために,同一の条件とルールのもとでゲームを開始しても,参加者の特性や状況によって,非常に異なる社会が展開されることはよく知られている。そのため模擬社会ゲームの主体的な体験内容は,どのようなタイプの社会が展開するかによって異なってくると予想される。体験学習としての模擬社会ゲームの有効性を高めるためには,展開する社会のタイプと参加者の体験内容の関係を考察する必要がある。本稿は,大学生を対象に実施した3つの事例をとりあげ,ゲームの展開と学生のゲーム体験の感想文の分析から,学生がどのようにゲームに参加し,どのように主体的認識を深めたかを,比較検討している。
- 摂南大学の論文
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