既成畑における土壌水分の動態と下層補給に関する研究(I) : 春作トンネル栽培における事例研究

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
この研究はトンネル栽培条件下でのネットメロン,スイカ植栽地の土壌水分動態を明らかにするとともに下層からの毛管補給水量を推定するために行った。調査では,土壌条件を把握するために土壌の物理性を測定し,土壌水分動態を明らかにするため土壌水分張力の経時変動を測定した。また,下層からの毛管補給水量を推定するために消費水量と蒸発数量を算定した。得られた結果は以下の通りである。(1)トンネル栽培では降雨は直接利用されないが,間接的により深い土層で,横浸透を通じて利用されることが確認された。(2)土壌水分消費割合は作物の種類,土壌条件,気象条件,生育段階などにより異なることが確認された。(3)土壌の物理性,気象条件などが異なれば,同じ植栽条件下でさえ消費水量は異なることが確認された。(4)下層からの毛管補給水量は土壌の乾燥条件下では数mm/dにも達することが推定された。
岐阜大学の論文
1993-12-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク