施設園芸における水利用の特徴と問題点
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概要
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施設園芸栽培における水利用の特徴と問題点を明らかにするために,愛知県内の複数のハウスを対象に聞き取り調査を行った。その結果を要約すると以下の通りである。1)散水灌漑を行うのは播種・定植時の生育初期に限られ,通常は多孔管法あるいは点滴法によって灌水される。2)ハウス内での灌水は,午前中特にa.m.8:00〜10:00に集中している。3)灌水開始点は各農家の経験によって決定されており,テンシオメータによる土壌水分張力の測定は行われていない。4)露地畑の灌漑に比べて,間断日数が短く1回の灌水量が少ない。5)栽培期間中の総灌水量,1日当りの平均消費水量を作物別に示した。6)作物生育に必要な土壌水分補給のための用水以外に,灌水除塩のための用水等,各種の多目的用水が必要である。
- 1985-12-15
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