ロシア語圏における日本語教育支援環境整備に向けて : モスクワ市、アルマトゥイ市、ウラジオストク市での基礎調査
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概要
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ロシア語圏における日本語教育で現在必要とされている事柄を知り、かつそれに基づいた支援内容及び支援方法を検討することを目的に、本年度9月に現地調査をおこなった。調査はモスクワ市、アルマトゥイ市、ウラジオストク市の3都市で実施し、7大学9学部の日本語教育関係者と面談をおこなった。これらの都市における日本語教育は従来、歴史的経緯から、また、ロシア語が通用する国であるという理由から「ロシア語圏における日本語教育」としてひとくくりにして扱われることが多かった。しかしながら、今回の調査の結果、地域によって、さらには機関によって、学習者の学習動機や日本語使用環境に相違があり、そのため、教師の考える日本語教育に対する理念や教育目的、教育方法も大きく異なっていることが確認できた。今後は、今回の調査結果を参考に、それぞれの地域や機関の相違点を考慮に入れた支援環境整備に関して分析と検討を重ねていきたい。
- 群馬大学の論文
- 2003-03-03
著者
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