英語・句レベルの曖昧性について : 英語曖昧表現の諸相II
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概要
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英語の曖昧表現は言語事実について興味深い側面を明らかにしてくれるが、従来の文法書は曖昧性についてはほんの申し訳程度にしか触れていない。前稿(「高岡短期大学紀要第3号」)ではLexical Ambiguityについて概観してみたが、本稿ではStructural Ambiguityを句レベルにおいて検討してみたい。言葉の曖昧性は、語そのものが多義であることに起因するものと、語が結合することによって構造が多様に働くために多義が生じるものとがある。後者のばあい、句のレベルで生じる曖昧性と文のレベルで現れる曖昧性とに区分できるが、本橋では句レベル、とくに名詞句、動詞句、形容詞句、<〜ing句>がどのように曖昧性を生じるのかを観察する。小論の目的は上記の句形式の意味論的曖昧性の実態ないしは姿を明らかにすることであって、曖昧性を惹き起こす理由をさぐったり、曖昧さを解消する手順を検討するといったような、思弁的な文法理論や規則を組み立てることではない。
- 富山大学の論文
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