制度研究の近年的発展 : 制度主義から比較制度分析へ
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概要
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近年「制度は重要な関係をもつ」という精神の下で制度研究の学際化が進みつつあるが,いまだに「制度とは何か」にかんしてコンセンサスは形成されていない。社会科学の諸分野でそれぞれ個別的に扱われてきた,多様な制度のシステム的性質を理解するには,断片的ではなく統一的な制度の分析枠組が必要であろう。本稿では,制度主義から比較制度分析に至る制度研究の近年的発展を概観したうえで,今後の制度研究が取り組むべき課題として,制度共進化と認知的分業という2点を指摘し,新しい人間モデルの構築が急務であることを結語として述べる。
- 慶應義塾大学の論文
- 2002-02-25
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