消費者関与 : 多属性アプローチによる再吟味
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概要
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消費者関与概念は,消費者行動をよりよく理解する上で鍵となる概念と期待されているにもかかわらず,定義問題で足踏みしており,この概念に関連する諸仮説は,論理的に曖昧であったり相互に矛盾したりしたままである。本稿は,意味論争から学びうる問題点を指摘した上で,多属性アプローチの概念枠組に準拠して,関与概念の諸定義および諸仮説を再吟味する。以下の議論は,関与に関わる多様なトピックス-例えば,製品関与の3要素,製品関与とブランド・コミットメントの関係,製品関与と購買関与の関係,広告・情報探索・試し買いの代替性,広告情報処理の周辺経路に対する2つの解釈,消費者知識と関与の関係,知覚リスクと情報探索の関係,関与の永続性問題-への含意を提供する一方,多属性アプローチの概念枠組の洗練化にも貢献するものと期待される。
- 1999-02-25
著者
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