キノコ類のヌクレオチドおよびその関連物質について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1. 21種のキノコ類の5'-Ntの加熱過程における変化を5'-ヌクレオチダ-ゼ法で測定したところ,5種のキノコ類では5'-Ntの増加,4種のキノコ類では5'-Ntの減少が認められた。また12種のキノコ類では5'-Ntの変化は認められなかった。2.美味なキノコ類では5'-Nt量が多いか,あるいは加熱過程での5'-Ntの増加が顕著である傾向が認められた。3.加熱過程におけるキノコ類5'-Ntの変化の原因を推定するたのに,Ntおよびその関連物質をペーパークロマトグラフィによって分離し,その紫外部吸収スペクトルを測定した。その結果,加熱過程において,Ntの生成と分解が認められ,両速度がキノコの種類によって,異なることが明らかになった.また,両速度の差によって加熱過程におけるNtの変化が規定されることを推論した。
- 名古屋女子大学の論文
- 1974-03-15
著者
関連論文
- キノコ類の貯蔵・加工に関する研究(第1報) : 水煮缶詰による成分の変化について
- 日本産キノコ類ヒダナシタケ目Aphyllophorales肉質キノコ類の成分に関する研究(VI) : アンズダケ科のエリゴステリン
- 愛知県に自生するキノコ類(第一報)
- 日本の低山帯に発生するキノコ類
- 日本産キノコ類のヒダナシタケ目(Aphyllophorales)肉質キノコ類の成分に関する研究 V : アンズタケ科のビタミンC
- キノコ類のヌクレオチドおよびその関連物質について
- 食用キノコ類の消化に関する研究(第2報) : 中部地方産のアミタケ科ヤマイグチ属の消化について