紫外線照射法による市販肉類の品質の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
紫外線照射法の鑑別基準の裏づけをおこない,この結果に基ずいて市販されている肉類の鮮度の状況を調査した.市販牛肉,豚肉および挽肉のうち豚肉に新鮮さに欠けるものの発現率の高いことか認められた.値段の高低別よりみた場合には,いずれにも差のないことがわかった.ハムにおいては新鮮さに欠けるものの発現率は低く,季節別,店頭における販売種類の多少別,個人商店と百貨店別などについてそれぞれ検討した結果では差のないことが認められた.購入直後において視覚,臭覚など,いわゆる官能的にみた場合には,鮮度低下の状態は見分けのつかないものがほとんどであるが,紫外線照射法による鑑別結果においては以上のようにチェックされた.実験にあたりご助言いただいた本学高橋助教授ならびにご協力いただいた昭和40年度専攻科生新田朋子嬢に深く感謝申上げる.なお本研究は生活科学研究所の研究費によるものである.
- 名古屋女子大学の論文
- 1968-03-15
著者
関連論文
- 集団給食における献立からみた食品摂取のパターンについて
- 矢作川流域における職業別栄養・食品摂取状況
- 食生活診断に関する研究 : 主婦の栄養に対する意識・知識と栄養摂取状況について
- 飛騨川流域地方における食生活調査(第VII報) : 穀物料理を中心として
- 飛騨川流域地方における食生活調査(第VI報) : 食品摂取頻度からみた食生活の状況
- 飛騨川流域地方における食生活調査(第V報) : 食生活をとりまく諸条件について
- 飛騨川流域地方における食生活調査(第IV報) : すしの食物文化史的研究
- 飛騨川流域地方における食生活調査(第III報) : 「ほう葉」の利用とその推移
- 紫外線照射法による市販肉類の品質の検討
- 短期大学生の栄養調査(第3報) : 時間調査による消費熱量の配分について