<報告>精神看護実習前後における看護学生の精神科に対するイメージの変化(第1報)
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概要
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本研究の目的は,学生が持っている精神科・精神障害者に対するイメージ,認識,偏見が精神看護実習にどのように影響しているのか,実習終了後にどのように変化しているのかアンケート調査により実態を把握し,効果的な精神看護学の講義と実習プログラムを再検討するための示唆を得ることである。今回は,その第1報である。結果,学生の精神科・精神障害者に対するイメージ,偏見,認識は,実習後に肯定的に変化していた。一方,「精神科患者に対して世間は」「精神科の患者を受け入れる体制が」の質問項目では否定的なまま変化がなかった。結果より,1.イメージとしては,実習を通して精神科,精神障害者の気持ちに対するイメージが肯定的に変化した。2.認識としては,患者の行動や学生自身の援助行動に対する認識が肯定的に変化した。3.社会的偏見としては,学生自身の社会的な認識や医療者に対する認識は肯定的に変化したが,世間の患者の受けとめ方や社会の受け入れ体制については実習終了後に否定的な認識が強くなった。
- 2002-03-29
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