看護学生の非暴力的性格傾向について : パイロットスタディ
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概要
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各集団の非暴力的性格傾向の特徴を客観的に測定するための予備調査として,今回は日本の看護学生とその他の学生を対象に非暴力テスト(NVT)を実施し,過去の外国のデータも加え,各集団を比較し,日本の看護学生の非暴力的性格傾向のレベルについて考察した。その結果,日本の看護短期大学生の平均非暴力度は25.8で,米国の暴力的若者集団の19.8と総合大学生の22.3や,日本の総合大学生の22.6よりかなり高く,インドの総合大学生の24.6より少し高く,ポーランドの総合大学生の25.2とほぼ同じであった。また日本のカウンセリングスクール生の28.3や,仏教,クウェーカー教徒の31,9よりは低かった。その理由として,看護やカウンセリング学生は,共感訓練を受けていること,仏教,クウェーカー教徒な,更に対社会的実践訓練も受けていることなどが考察された。
- 順天堂大学の論文
- 1995-03-25
著者
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