介護福祉士養成と福祉ボランティアの関係 : 介護福祉士養成制度発足以来の卒業生を対象とした調査を通して
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概要
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本研究の目的は, 介護福祉士養成学校の卒業生を対象とした質問紙調査の結果を通じて, 介護福祉士養成と福祉ボランティアの関係を明らかにすることである.そのため, 学生時代の福祉に関するボランティア活動が, 役に立ったという有効群, どちらともいえないという中間群, 役に立たなかったという無効群に分けて分析した.その結果, 介護福祉士養成と福祉ボランティアには, ボランティアが介護福祉士養成に及ぼす影響と, 介護福祉士養成が福祉ボランティアに及ぼす影響という双方向の関係があった.前者の場合には, 有効群では, 福祉ボランティアは, 介護福祉士養成カリキュラムの中で, 一般教養教科目というよりも専門科目としての機能を果たしていた.また, 後者の場合には, 有効群では, 卒業生が自分たちの施設でボランティアを受けれるときの, ボランティアに対する対応, イメージ, 寛容性に影響を及ぼしていることがわかった.
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
-
別惣 淳二
兵庫教育大学
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橋本 勇人
鈴鹿医療科学大学保健衛生学部医療福祉学科
-
橋本 勇人
川崎医療福祉大学大学院
-
橋本 勇人
吉備国際大学社会福祉学部社会福祉学科
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豊山 大和
神戸女子大学文学部社会福祉学科
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