<原著>病院費用構造の計量経済学的分析 : 日米比較
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概要
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本研究の目的は, わが国の医療サービス生産に関わる費用構造を実証的に把握することである.そのために, 投入要素価格と病院サービス生産量から構成されるTranslog型の病院費用関数を準備し, 1984〜1999年のデータを用いて, 2段階最小自乗法により, パラメータを推定した.また, 推定した病院費用関数から, 短期および長期の病院費用曲線を導出すると同時に, 米国の先行業績と比較することを試みた.分析の結果, わが国の医療サービスの費用構造を総合的に解明するにはTranslog型病院費用関数がきわめて有効であること, また, 入院部門や外来部門など病院における多部門生産あるいはMedicareやMedicaidなど制度別分析にもTranslog型病院費用関数が適用できることが分かった.
- 2000-12-25
著者
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