青年期における自己概念 : 職業的同一性確立との関連性について
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概要
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青年期における自己概念の形成を, 自己同一性の主要な一側面である職業的同一性(occupational identity, vocational identity)の確立過程と関連させて検討することを意図した.本稿では, まずその手始めとして, 西平(1970)による「自己同一性」調査項目表を適用して, 「自己同一性」調査項目表の75項目について, 「自分自身の特性」と「看護婦に必要と思われる特性」を5段階評定させた結果から, 看護学生としての職業的同一性を査定するための項目分析を行い, 次にこの結果にもとづいて看護学生としての職業的同一性確立の様相について検討した.検討の結果, まず75項目の5段階評定結果に因子分析を行い, 看護学生としての職業的同一性を構成すると思われる8因子を抽出した.次にこれら8因子に関わる項目の評定結果を検討したところ, 看護婦としての職業的同一性確立の程度が高い群と低い群とでは, 現実の自己像のあり方に差異があるばかりでなく, 理想とする看護婦像のあり方についても差異のあることなどが示唆された.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1996-04-01
著者
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