青年期における自己概念の発達的変化 : 20答法での自己記述を手がかりとして
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
山田(1989)は, 小学校5年生, 中学校, 高校, 大学の各2年生の4群の20答法における自己記述を, 自己のあり方の内容面と構造面を分析するための2種類のカテゴリーを用いて分析し, correspondence analysisの手法を用いた多変量解析を適用して, 青年期における加齢にともなう自己記述傾向の変化について検討した.本研究では, その変化の様相をさらに具体的に検討するため, 記述順位を考慮した場合での, 個々の分析カテゴリーの記述傾向を手がかりとして検討した.その結果, 加齢にともなう自己記述傾向の変化の詳細な様相について, 具体的に明らかにすることができた.しかし全体としては, 記述の内容・構造のいずれの面においても, またいずれの年齢段階においても, 記述順位によって記述傾向に顕著に異なる特徴が認められるというよりは, 山田(1989)において全記述順位を一括して処理した結果に基づいて指摘された, 加齢にともなう自己記述傾向の変化にそのまま対応する特徴が, 記述順位の全般にわたってあらわれていることが認められた.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1995-04-01
著者
関連論文
- 地域ブランドにおけるフードビジネスの役割
- 浸潤麻酔時におけるRC曲線の情動分析
- 歯科治療時の疼痛反応に関する研究 : GSR 反応による情動観察
- 歯科衛生専門学校生における職業的同一性について : 現職歯科衛生士の調査
- 歯科衛生専門学校生における職業的同一性について : 卒業後の追跡調査
- 歯科衛生専門学校生における職業的同一性について : 同一学年での追跡調査
- 歯科衛生士としての職業意識の形成について : 歯科衛生専門学校生の理想的自己像の検討
- 「食」の地域ブランドと地域振興
- 医療職における困難な対人コミュニケーション場面の認知 : 理学療法士・作業療法士の場合
- 看護職におけるコミュニケーションの分析 : 事例および応答態度テストの特徴
- 青年期における自己概念 : 職業的同一性確立との関連性について
- 青年期における自己概念の発達的変化 : 20答法での自己記述を手がかりとして