繊維製品の収縮率に及ぼす乾燥方法の影響
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概要
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乾燥方法の違いによる収縮率としわの状態を,繰り返し50回行い検討した結果,次の結論を得た。1) 乾燥方法別による収縮は,室内干しが圧倒的に少なく,次いで天日干し, 乾燥機の順となり,乾燥機では機内温度が低く,乾燥時間の短いガス式G社の収縮率が少なく,電気乾燥機は乾燥時間も長く,機内温度も高いため収縮率が大きくなった。2) 織り方向では,よこ方向よりたて方向の収縮率が大きい。3) 繊維別では予想通り,乾燥機での毛の縮充が大で,乾燥機不向きの結果が現れた。絹においても,電気乾燥機のS社,T社の50回のたて方向では8∿9%収縮し,綿では5%前後であった。4) しわの状態についても,室内や天日干しのしわが少ないのに対し,電気乾燥機のしわが多くなっている。
- 1996-03-31
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