衣類用乾燥機の乾燥性能
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概要
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最新の家庭用衣類乾燥機4機種について,実施期間および初期含水率による,乾燥速度と乾燥状態,機内温度を連続的に記録し,検討した結果次の結論を得た。1)夏期と冬期の実施期間による機内温度は,10℃前後冬期の方が低く,乾燥時間は3kg乾燥で,17分程冬期の方が長くかかるが,それ以外はほとんど差がなかった。2)乾燥時間はG社が一番早く,次いでN社,S社,T社の順で,排湿型の乾燥時間が早いことが分かった。また排湿型の機内温度が除湿型より10℃前後低く,しわの影響も少なかった。3)乾燥状態は,いずれの機種も負荷量を増すと,シーツのように表面積の大きいものの乾燥むらが生じやすい。4)負荷量が多くなると,乾燥時間が長くかかり,従って収縮率やしわを生じるので,50%程度で乾燥するのがよい。5)初期含水率と乾燥状態の関係は,当然ながら1分より5分脱水の方が乾燥時間は早く,1kg乾燥での差が10分以内であるが,2kg乾燥では,T社が26分,他は11∿16分の差で,3kgと最大容量では,25∿33分の乾燥時間の差が認められた。本研究は実用面から,衣類の適切な乾燥条件を得るための検討を行ったが,さらに風合い等の影響についても検討を行いたい。
- 1994-03-31
著者
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