屋外暴露による縫糸の引張り特性の経時変化
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概要
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綿,絹,ナイロン,ポリエステル縫糸を,30日間隔で12ヵ月屋外暴露した引張特性を検討した結果は次の通りである。1)切断荷重,伸度については,一般に紫外線に弱いとされている絹とナイロン糸は光照射の影響を受けて強伸度が著しく低下した。特に絹糸は8∿9月の紫外線量の多い夏期の低下が顕著に現われた。綿糸の低下は少なかった。2)仕事量においては,切断荷重とほぼ同様の結果が現われ,初期弾性率は絹糸90番以外は変化が少なかった。3)色別では黒糸より白糸の低下が少し大きく現われた。4)対照試料として室内に放置した縫糸は低下が僅少であった。終りに,試料をご提供くださったカナガワ株式会社に厚くお礼申し上げます。なお,本研究の一部は,昭和61年度日本家政学会年次大会(第 38 回)において発表した。
- 和洋女子大学の論文
- 1987-03-31
著者
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