待遇表現研究の構想
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概要
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「待遇表現」は, 基本的に次のような「表現主体の表現行為」であると規定することができる.ある「表現主体」が, ある「表現意図」を持つ→「自分」・「相手」・「話題の人物」相互の「人間関係」を認識し, 情況・雰囲気・文脈などの「場」を意識する.→「表現形態」(「音声表現形態」あるいは「文字表現形態」)を考慮する→以上の制約に応じた「題材」・「内容」, 適当な「言材」を選択し, 「文話」(「文章」・「談話」)を構成し, 「媒材」化(「音声」化あるいは「文字」化)する「待遇表現研究」は, 上の規定に従って進められるわけだが, 表現行為としての待遇表現を分析的に捉えると同時に, 分析された諸要素が相互にどのような関係を持ちつつ, その表現行為を成立させているのかを追究することが重要である.以上のように捉えた「待遇表現研究」は, 単なることばの研究というのではなく, 「丁寧さ」や「コミュニケーション」の問題を明らかにすることにもつながると考えている.
- 早稲田大学の論文
- 1994-03-25
著者
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