電話ボックス・デザイン考 : 生成と展開・日本と英国の場合
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1953年,筆者が東京芸大3年在学中に創出,デザインした電話ボックスは「丹頂ボックス」と愛称されて,都市の点景としての都市装備が,パブリック・デザインとしての役割を果しうることを実証し,ストリート・ファニチュアというデザインジャンルの〓矢となった。また,音声性能を高め,感度のよい送受話器を装着した「ダルマ型公衆電話機」は,電話ボックスを道具化したとみることができる。英国の電話ボックス(telephone kiosk)K2は1924(大正13)年に誕生した。以後同国の電話ボックスの基準となっているが,その決定までのプロセスをトレースしたことによって,英国市民のパブリックデザインに対する認識の高さ,高品質を希求する姿勢を識ることができた。本稿では,主として日本と英国における電話機と電話ボックスの生成と展開のなかから,パブリックデザインとして,近未来のあり方,あるべき姿像を考察した。
- 宝塚造形芸術大学の論文
- 1991-06-01
著者
関連論文
- 報告 : エコ・トイレのワークショップ
- 生命の泉 Fountain of Life : モノから都市への視点
- 街路のデザイン考 : 19世紀パリにおける美化の視点
- 公共トイレのデザイン抄史考 : 生成と展開・西欧と日本
- 郵便史におけるデザインの視点 : 郵便ポストを中心に
- 電話機デザインの系譜 : 来し方・行く末の考察・・・日本の場合
- 電話ボックス・デザイン考 : 生成と展開・日本の場合
- 電話ボックス・デザイン考 : 生成と展開・日本と英国の場合
- 復興 : 学生からの10の提案(生活環境のデザインと安全性)
- 住宅における電話機導入の変遷(デザインにおける時代性)
- 復興-学生からの10の提案