クロショウジョウバエ・グリセロール-3-リン酸脱水素酵素cDNAのクローニングとその塩基配列
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概要
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我々は, クロショウジョウバエ成虫よりメッセンジャーRNAを抽出し, λgt10 cDNAライブラリーを作製した。そのライブラリーより合成オリゴヌクレオチド(14bp混合物と24bp)プローブを用いてαGPDH(グリセロール-3-リン酸脱水素酵素)をコードするcDNAクローンを分離した。5つのポジティブクローン(a〜e)が分離され, その塩基配列をきめた。クローンaは全長1532bpで101bpからなる5'-非コード領域1056bpからなるコード領域, そしてポリアデニレーションシグナルをもつ375bpの3'-非コード領域よりなっていた。今回決定したcDNAの塩基配列のコード領域についてのみキイロショウジョウバエαGPDH遺伝子(von Kalm et al., 1989)と比較すると, アミノ酸レベルでは98.0%と高い相同性があるのに対して, 塩基レベルでは84.7%と約13%も低くなっていることがわかった。
- 城西大学の論文
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